国連を生き返らせる方法

『国連を生き返らせる方法』(阪田 昌著)


国連を生き返らせる方法 840円 181p 08.2007


Contents
はじめに
【1 改革の方針】
   国連憲章改正のプロセス
   一国一票制と拒否権
   常任理事国の“資格基準”
   まとめ
【2 “国力”を決める要因】
   国土面積
   人口
   現国家体制存続年数
   国民一人当たりのGNI(総所得)
   対外債務残高
   国債貢献度
   民主化
   平均寿命
   就学率
   軍事力
【3 数値化の意味するもの】
   主要各国の数値
   国土面積と人口の偏り
   高い“持ち点”を挙げるには
   まとめ
【4 国連改革と日本】
   改革の意義
   常任理事会入りの願望
   “入り口論”よりも“出口論”を
   猟官運動よりも“資格基準”作り
   まとめ
おわりに/参考文献/あとがき


Information
国力の数値化
各国の総合力を数値化する際のデータは、国連分短期の多寡など 1つに偏るのではなく、
誰もが認めざるを得ないような数字である
国土面積・人口・現国家体制存続年数・国民一人当たりのGNI(総所得)・対外債務残高・
国債貢献度・民主化度・平均寿命・就学率・軍事力
という10項目で採点し、それを基準としていく方法を提案する。


国連の持続発展
常任理事会を改組し、“持ち点”も改めるようなシステムにするのがフェアであり、
国連の持続的発展にも寄与する。
なぜなら、加盟国の為政者は、外政・内政においての予算配分をしやすくなり国連の持続的発展の場の創造が容易になるからだ。


地域代表制
“地域代表制”を念頭を置いた議論になりがちだが、
災害時に遠く離れた場所からも支援の手が差し伸べられるような、グルーバル化した今日では、“地域代表制”の概念は機能しないのではないだろうか。



About author
阪田 昌
慶應義塾大学大学院国際政治学専攻
法学修士
著書 『「阪田機関」出動ス』 など


日本の究極的な国益を満たすための外交の要諦は、国連の“権威”を最大限に利用し、
その上で日米安全保障条約に準拠して米国の“権力”を活用することのみにある。
このように、著者は指摘しているが どうでしょう?