アメリカン・ロイヤーの誕生
『アメリカン・ロイヤーの誕生』(阿川 尚之著)
693円 223ｐ 10.25.86
・Contents
プロローグ 三人のロイヤー
スタイナー弁護士
ウィリアムズ弁護士
ソニーでの体験
ラビノウィッツ弁護士
【１ ジョージタウン・ロー・スクールへ】
Ｊ．Ｄ．コースへ
ＬＳＡＴ受験まで
東京でのＬＳＡＴ試験
志望校の選定と願書作り
ロー・スクールと志願者との駆け引き
四校合格・四校不合格
【２ 第一学年秋学期】
知力より腕力
オリエンテーションとミーティング
一年生の授業の始まり
もっとも教授らしいショシンスキー先生
型破りのダンチグ教授
知的興奮を誘うダンチグ流講義
講義の下手な一流学者
黒人問題のビデオ事件
女性教授ウェンディー
早口クレーマー
ロー・クラブの課程
模擬法廷
模擬法廷コンテスト
一年生の時の仇をうつ
試験に備えて
スタディ・グループの結成
ウェーバー・カード
四時間の試験
【３ 第一学年春学期】
試験の結果
不法行為とページ教授
玉隠しのショットランド
印象深い判例
「リレーショナル・パースペクティブ」
緊張と不安の日々
気の合った四人の仲間
ロー・スクール恐怖物語
授業の終わり
試験終了後の喜び
【４ ワシントンの夢、ニューヨークの夢】
サマー・アソシエート
オン・キャンパス・インタビュー
ロー・ファームでのインタビュー
ワシントンとニューヨークのロイヤーの違い
リクルート・ランチ
アーノルド・ポーター事務所
保守的なサリバン・クロムウェル事務所
サマー・アソシエートのプログラム
金と地位と権力の味
超エリートのメリック
サリバンのロイヤー
フランクとの出会い
意気投合したフランク
【５ お茶の子さいさい】
さまざまな年齢の学生たち
夫婦学生の生態
本物の医者もいた
ユダヤ人学生
変わり者のサム
優等生組 ― ロー・ジャーナルのメンバー
クリニック・プログラム
落ちこぼれ組
法学生のモラル
弁護士としての職業倫理
守秘義務についての神経質さ
利害の対立
卒業
【５ 司法試験狂想曲】
司法試験予備校への入学
ＢＡＲ・ＢＲＩでの退屈な勉強
バー・イグザムの性格
試験前の緊張
アルバニーでの試験
第一日目の試験
二日目の試験
生まれてはじめての解放感
エピローグ ロイヤー誕生
結果がわかるまで
”ザット・ワズ・サクセスフル”
弁護士資格取得の資格
宣誓式 ― ニューヨーク州弁護士となる
あとがき
・Information
○猛勉強の日々
普段は出足の遅い土日にも早くから勉強する学生が見られた。
この頃になると、夕食をとるために家に帰るのも時間が惜しかった。
試験期間中、図書館の一部は24時間開いており、そこで本当に夜を明かす連中もいた。
頬がこけて、眼の下にクマが出来て、無精ひげを生やして戦友達は よくがんばっていた。
彼らは、動く気配もなく一心に勉強している。その光景を見ると圧倒される感じがして、
彼らの気配に押されて 私もまた勉強を頑張るという具合だ。
こういうのってどうですか？
私はこういうのを読むと、モチベーションが上がるので好きです。
鬱々としちゃってる時にこういう本を読んで元気を出すんですよー
○学歴のインフレ
アメリカの学歴のインフレも極まれりという感じだ。
単にロー・スクールを出たというだけでは、満足できるような職に就けない。
ロイヤーという職業の他に、ＭＢＡ、工学士、ＣＰＡあるいは医者などの資格があれば有利になる。
誰もが、プロフェッショナルになりたがる。
そうなれない人は、自分の職業に誇りがもてない。
現代アメリカ社会の一つの姿である。
・About author
阿川 尚之
慶應義塾大学法学部政治学科中退
米国タウン大学スクール・オブ・フォーリン・サーヴィス、ロースクール卒業
ソニー、米国法律事務所を経て
99~02まで慶應義塾大学総合政策学部教授
02から在米日本大使館公使（広報文化担当）
05より慶應義塾大学復職
東京大学特任教授
ヴァージニア大学ロースクール客員教授
著書 『マサチューセッツ通り2520番地』 『海の友情』など
20年前の本ですから、幾分変わってるかもしれませんが日米の関係なくそういう空気みたいなのは一緒じゃないですか？
