でっかく考えて、でっかく儲けろ

『でっかく考えて、でっかく儲けろ』(D.トランプ、B.ザンガー著)
 

大富豪トランプのでっかく考えて、でっかく儲けろ 1890円 334p 07.31.08


Contents
はじめに
【序章 −トランプとの出会い】
”ちっちゃく”から”でっかく”へ
【01 あなたは成功の条件を満たしているか?】
成功度テスト/テストの解説
【02 情熱、情熱、情熱】
情熱を見つける/夢想家よりも実行者に/プレッシャーの下でも優雅に/気持ち良いことをする/自分の失敗から学ぶ/知識の公式/決してあきらめない/快適帯を離れる/行動に移る
【03 直観に従って進め!】
言葉は金なり/不可能だと知らないからこそ、うまくいくこともある/情報より行動を優先すべきこともある/しかし、間の悪い人間は成功しない
【04 幸運を作り出す】
自分で自分の運を作り出す/機会と準備がそろったとき、幸運が生まれる/リスクをとることを恐れるな/ポジティブな持久力を伸ばす/ネガティブ思考の効能
【05 恐怖に屈するな】
成功者は狙われる/背中に気をつけろ、聞く耳を持て/敬意を勝ちとる/腐ったりんごを取り除け/誰にでもやり直しの資格はある/自分にも他人にも高い基準を設定する
【06 借りは10倍にして返せ】
相手の急所を突け/殴られたら、もっと強く殴り返せ
【07 いけいけどんどん!】
死ぬわけではないと思えば、あなたはもっと強くなれる/大岩を山頂へ押し上げよう/常に失敗を予測せよ/頂点にのぼり詰めたら、社会に還元する
【08 決してボールから目を離すな】
他人の評価に耳を貸すな/心の荷物は、あなたの邪魔をする/成功は一直線ではない
【09 愛してる、これにサインを】
婚前契約書は確実性保証書だ/ロマンチックではないが絶対に必要なもの
【10 でっかく考えろ、そして、仕事でも人生でもがむしゃらにやれ】
姿勢はでっかく、ふるまいは控えめに/あらゆる面で第一級を/疑念を捨て去る/でっかいエゴを持つのは良いことだ/率直に考えを述べる習慣をつける/でっかく考える人々は自然と寄り集まる/でっかい行動はでっかい自身を育む/仕事から最大の利益を引き出すためにレバレッジを利用する/でっかいトレンドに乗る/頂上への途中はエンストはするな/バーをさらに高く上げろ/結果をでっかく見通す/でっかい挫折に備えよう
訳者あとがき −型破りのミミリオネアが開陳する「痛快哲学」


原題は『Think Big and Kick Ass in Business and Life』


私の物語から”姿勢”を吸収して、あなたの姿勢にしてほしい。 あなたに欠けている分野があれば、その分野のギアを一段上げてほしい。 物事を学んでいる時の私は、爽快さと活気と興奮を感じ、いつまでも学び続けたいと欲し、結果として飽きることを知らなくなる。 そうやって、今日の行動が明日の結果を作る。 私の目的は行動そのものだ。 私の成功の要因はここにある。 何をすれば、一番自分が楽しめるか、何をしている時に、ボーっとのぼせ上がり、恍惚状態にはいることができるか考えてみて欲しい。


Information
でっかく考えろ
 すでに人生における選択を考えているのなら、自らを鼓舞して、でっかく考えた方がいい。 選択権はあなたにある。 年齢は関係ない。 自らの感覚に沿って、自分自身の現状を判断するのだ。 どんな状況であれ、でっかく考えることは誰にも止められないのだから。 人生最大の成功を目指し行動を起こすのだ。 ”でっかく考えろ”とは、まさにこのときのための言葉だ。 ちっちゃい取引をまとめるのも、でっかい取引をまとめるのも、かかる時間はほとんど同じ。 かかるストレスもプレッシャーも難題の数も同じ。 もっとも大切なのは、どれだけでっかく考えられるかであり、それによってそれだけでっかく成功できるかを左右する。 他の要素は2次的な意味しか持たない。 でっかく考えるのは、仕事だけではない。 この姿勢を遊びにも採用しなければならない。 第一級の行動を常に心がけるのだ。 でっかい”エゴをもて、しかし、エゴイスティックにはなるな”といっておく。 
 限られた者しか得られない成功をしたいなら、解決が無理そうな問題に創造的解決策を見出すことを、大の得意にしなければならない。 問題が発生した時には、問題の対応に注力せず、問題の解決に注力せよ。 可能な限り数字と真実の中に飛び込む。 詳細な推測を行った後、自分の直観に従う。 経験を積めばつむほど、直観はうまく働くようになる。  ただし、地に足を着けること。 基本をおろそかにするな。


毎日を非凡に生きろ
 でっかく儲けたいなら、現実に目を向けて、下品なほど現実と自分自身に正直になることだ。 本気で勝ちたいと望むなら、毅然とした態度と、”がむしゃらにやる”という覚悟を示す必要がある。 一つの分野を選択し、トコトンまで突き詰めていけば、あなたの”勢い”は前進を始める。問題、挫折、ミス、損失、、、これらは、人生の一部である。  「死ぬわけではないと思えば、あなたはもっと強くなれる」。 負けを認めれば、あなたは負ける。 状況の悪さは認めても、最後までやりぬく決意があれば、あなたには勝つチャンスが生まれる。 情熱を感じるものに対して、自分からタオルを投げてはいけない。 ネガティブ思考が頭をもたげてきたら、その瞬間に叩き潰せ。 優柔不断な対話が始まりそうになったら、萌芽の段階で禍根を断て。 過度な自己批判は禁物だ。
 成功のためにもっとも大切なのは、仕事への愛なのだ。 すべての成功者は自分の仕事に情熱を持っている。 あなたも、エネルギーの供給源となる情熱を見つけるのだ。 自分自身に自信を持つだけでなく、自分の行動が正しいということ知っていなければならない。 自分の仕事を利用して、自分を磨き上げてほしい。 大切なのは1日1日を非凡に生きることだ。 1日1日に新たな可能性がある。 毎日の必要事項を、欠かさず、規律正しく実行することができる者が、最終的な勝者となる。 


簡単にあきらめるな
 成功したいなら、Noという言葉を無視する習慣を学ばなければならない。 いちいちNoに耳を傾けていたら、成功などおぼつかない。  何年もの間、専心と努力を続けて、頂上までのぼり詰めることができるのだ。 いったん身についたあきらめ癖は、なかなか直すことができない。  多くの人が弱点を抱えながら成功を収めている。 ネガティブな姿勢を持つ人間は、危険なウィルスのように、ネガティブな感情を会社じゅうに伝染させる。 優秀なスタッフが集まったら、しっかりと管理をする。 すべての従業員がヤンキースの松井のような気持ちで働いてくれたら、どれほどいいだろうか。 偉大なリーダーになれるかどうかは、自分の権限をうまく委任できるかどうかにかかっている。 仮にスタッフが失敗したとしても、やり直す機会を与える。 1度もミスを許さないというのは、達成不可能な基準であり、結果的には生産性も創造性も失われることになる。 人間を過小評価してはいけない。 社員には十分な裁量の余地を与えなければならない。 ただし、繰り返される失敗や、不正は許さない。 残念ながら、成功体質を備えている人間は少ない。 なぜなら、大きな成功をするには、高水準のストレスに対処する必要があるからだ。 しかし、実際のところ壮大な世界から俯瞰した時、あなたにとっての大問題はちっぽけなことだ。 


About author
ドナルド・トランプ
実業家、不動産王、大富豪
ウォールトン・スクールを卒業
父親のもとで不動産業を学ぶ
アメリカの不動産王」と呼ばれる
一時は、危機的状況に陥るが復活
04年からリアリティ番組「ジ・アプレンティス」を自らが主演する
著書 『トランプ自伝』など
HP http://www.trumponline.com/


ビル・ザンガー
80年<ラーニング・アネックス>を5000ドル自己資金で創業
現在、年商1億ドルを越えている
R.キオサキやD.トランプのセミナーを開催して人気を博している
セックス・アンド・ザ・シティ』では、主人公が<ラーニング・アネックス>で、講師を勤める場面が出てくる
HP The Learning Annex


ただの、How to make にとどまらない一冊です。
帯の写真は、カバーにも印刷すべきだったのでは。