真ッ赤な東京 常盤雅幸

真ッ赤な東京 (集英社文庫)
常盤 雅幸
集英社
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4コママンガ集です。『100人の森博嗣』(森博嗣)に本書の単行本に寄稿した解説が載っていました(文庫本の解説は違う方です)。合わせて、『少年』という題の作品が掲載されていたのですが、これがいたく魅力的だったので興味を持ちました。
しかし、「こういう所に掲載するからには、選び抜かれた作品であるに違いない。ということは、『真ッ赤な東京』には、これ以上面白い作品は無いのでは」という意見も思い浮かびました(仮にそうだとしても、『少年』のレベルが十分高いので、かまわないのですが)。ありきたりな紹介の仕方ではありますが、「そんなことは無かった。いつでも、大好きな作品をいくつも思い浮かべることができる。たまげた。」という文章を続けさせて頂きます。
『100人の森博嗣』の紹介パートには、最初に一言「これは、現物を読んでもらう以外にないだろう。説明できない。」(p.142)とあります。なんというか、「すごく、くる」のです。表情がたまりません。「うわ、なんだよこの顔(笑)、あ、でもこの顔だわ、決定版だわ」とかなんとかいいながらページを繰っていました。笑えるけれど、よく考えると、笑ったらダメなネタだったり。ええ、はまりました。2コマ目の擬音語ですでに胸が痙攣。おすすめします。