知的リーディング術 [★★★☆☆]
おはようございます。
今日は、昨日の著者の新刊を紹介したいと思います。
『インテリジェンス読書術』 (中島孝志著)
840円
・著者略歴
中島孝志
早稲田大学 政経学部 卒
南カリフォルニア大学 大学院 終了
PHP研究所、東洋経済新報社を経て、独立
著書『すごい!メモ術』 『仕事の80%は月曜日に終わらせる!』 など160冊を超える。
HP 中島孝志のキーマンネットワーク
・目次
まえがき
第1章 速読教室の落ちこぼれが 年3000冊!?
第2章 本は1ページ目から読むな
第3章 知的リーディングのすすめ
・読み取ったこと
中島さんは、ブログの中で
「『キラー・リーディング』は応用編で、『インテリジェンス読書術』がベースとなっている」
と書かれています。
○誰に向けて書かれたか?
1. たくさんの本を読む必要があるのに、読むのが遅い
2. どんな本を読めばいいか、わからない
3. たくさん読んでるのに、成果が現れない、評価されない
本書では、以上の三点を改善する方法を見ていきます。
○眼を鍛える
いきなり早く読むことは出来ません。
そのためには、眼や脳を文章 (活字) になじませる必要があります。
読み続けることで、今よりも早く読めるようになります。
常に、早く読むことを心がるのがいいですね。たくさんの本を読むことで、本の目利きにもなります。
○読書はキャッチボール
キャッチボールというのは、よく言われる話ではありますが 「本の声」が聞こえてこないことがあります。
そんな時は、インテリジェンスを受信するアンテナにトラブルがあるそうです。
1. そもそも無い (夢の形がはっきりしていない)
2. さびている (必死さが足りない)
3. 他所を向いている (夢が漠としている)
きちんと整備された、アンテナが受信する「キラー・ワード」「キラー・フレーズ」は、もはや著者のものではありません。
読者が、ひっそりと育んでいた何かを、引っ張りあげてくれる「鍵」「触媒」になります。
インテリジェンス=蓄積している情報 の質と量の違いによって、同じ文章を読んでも 気づく人と気づかない人が出てきます。
○インテリジェンス収集漏れ
ベストセラーだからと言って、手を出すのをためらわない様にしたほうがいいですね。
私を含め、避けてしまう人でも 一番興味のある分野の本ならベストセラーでも 買うわけですから
避けるのは確かに、少しおかしな話ですよね。
そして、例えば読む必要がある本が長編だったとしましょう。
そんな時は、参考書を援用することが薦められています。
今は、実践できなくても ホントに忙しい時にはメンタルバリアを外す必要があるようです。
・おすすめ度 ★★★☆☆
「『キラー・リーディング』と『インテリジェンス読書術』どちらが印象に残ったか?」と言われると、昨日の本でしょうか。
『インテリジェンス読書術』は、これから、読書量を増やしていこうという人に適していると思います。
『キラー・リーディング』は、すでにある程度読書をこなしている人や 差し迫った用件がある人に最適だと思います。
本書の最後に、著者の読書に対する意見が箇条書きになって10個上げられています。
その中に、「読んでみて 良かった本は、人にプレゼントしよう」 というのがありました。
「これから、どんどん本を読むんだ」 という友人がいたら、私は喜んでこの本をプレゼントしたいと思います。
・おまけ
速読術と言えば『本が十倍速く読める法』(栗田昌裕著)が有名ではないでしょうか?
560円
『本が十倍速く読める法』を読んで、少し “ひいてしまった” 方もこの本なら楽しんで実践してもらえると思います。
しかし、読む本がたくさんある!早く読みたい !というのは山々なんですが、
あと、優先順位というのも大事ですね。
週刊誌や文芸本などを読むのもいいかもしれませんが、まだまだ読みたい本が列を成している現状では無理ですね。