時間がない人ほど英語は上達する

『時間がない人ほど英語は上達する』(中村 澄子著)


時間がない人ほど英語は上達する 1365円 187p 07.28.08


Contents
まえがき
プロローグ −忙しい人ほど、実は有利?!
時間がない人ほど英語は上達する/危機感が学習の質を高める/細切れの時間を無駄なく使え/通勤電車は貴重な学習の場/集中力は時間との勝負で高められる/ノルマを設定して効率的に/モチベーションを高める方法
【01 英語学習の目的を絞る】
「英語ができる」の意味は?/目指す英語力によって学習法は変わる/b時ネスに必要な英語力/教材や学校の情報収集をしっかりしよう/半年〜1年程度の学習プランを/目標には優先順位をつけて
【02 MBA留学で得た英語力 −私の体験談から】
必死に勉強した時期/夫がニューヨーク転勤に/GMAT試験のために予備校へ/「大人の英語」を書く訓練/合格するエッセイのための意識改革/あらゆる時間を勉強にあてて/ニューヨーク赴任がなくなって・・・/子供を実家に預けて留学することに/アメリカではさらにハードな毎日が/膨大な量の課題をこな日々/「貢献」することが求められる授業/アメリカ流のグループワークとは/MBAを取得して得たもの/リスクを冒すか冒さないか/コラム隠然としてある人種差別
【03 スピーキングの勉強法】
今、求められるのはスピーキング力/ビギナーはまず、インプットに集中/表現を徹底的に身体に染み込ませる/発音コンプレックスを捨てる/英語レッスンの主人公はあなた/「クイックレスポンス」の大切さ/話しながら、言葉を足していく練習を/ビジネスでは「間」を作らない/上級者は長いセンテンスで話してみよう/フォーマルな場面で使う表現/会議で割り込んで発言するには?/会議で意見を言うのは「貢献」/失敗してもくよくよしないように/コラム 放送局での経験が生きたプレゼンテーション
【04 リスニングの勉強法】
教材は手を広げずに/超ビギナーは定番のNHKラジオ講座から/必ず確認すべきものとは/シャドーイングは万能の練習法/ディクテーションは上級者向け/慣れてきたらニュース英語にチャレンジ/英語やドラマはオプションとして/TOEICをうける人は専門の問題集を/上級者はインタビューや討論にも挑戦/オーディオブック活用法/通勤時間はリスニングの練習に/コラム スピーキングとリスニングのオススメ教材
【05 リーディングの勉強法】
リーディング力は英語の基礎/『ハリー・ポッター』では必要な力はつかない/同じジャンルの記事を毎日続けて読む/辞書を引かないで読み続ける/類推力を鍛え、趣旨を正確につかむ/ビギナーは和訳つきの教材を/時間を区切って読む練習も/リーディング学習に適した英字新聞や教材/複文を読んで「筋トレ」を
【06 単語・文法の勉強法】
単語は文脈の中で覚えよう/文脈で覚えると語感も育てられる/仕事に関連する英文も読んで語彙力アップ/イディオムや慣用表現も忘れずに/綺麗な単語帳を作るのは時間の無駄/パソコンも便利なツール/片言の英語はビジネスでは通用しない/必要なのは「基礎」の文法/参考書の上手な選び方/コラムリーディングと単語・文法のオススメ教材
【07 ライティングの勉強法】
ビジネスで必須のライティング力/メールとレポートは書き方が違う/ビジネスメールの基本は定型表現/カジュアルな表現には注意を/フォーマルな文章では「言葉」もそれらしく/ビジネスレポートの構成/じつは大事な「英借文」/言葉遣いにはご用心/ネットの添削サービスなども/コラム ライティングのオススメ教材
【08 チャレンジし続けるために】
勉強する時間は作るもの/学習の質を高めるには予定を立てる/やるべきことは細分化する/定着するまでは毎日の努力が大切/英語と「ドレスコード」/「英語的」なキャラクターになってみる
あとがき −英語が出来ればチャンスが広がる時代


本書は、忙しいけれども英語をやる必要に迫られた、多くの方への「道しるべ」となることを願って書いた。 「ビジネスシーンで使う英語力」の上達法を紹介していくが、仕事でもとめられる英語力といっても多種多様だ。 なかでも、TOEICの勉強法は英語学習の中でも特殊な部類に入る。 なぜなら、試験で求められるのは単純な英語だけではなく、ビジネス上の情報収集力も必要とされ、瞬発的な物事の把握力・判断力が求められるからだ。


Information
時間がない
「時間がない」ことを目標が達成できない理由にしている人のほとんどは、実際には時間があるものの、その時間を有効に学習に当てていない。 少しきつくはあるけれど、ハードワークの人でも工夫次第で学習時間を作ることはできる。


時間の使い方がうまい
「時間がない人のほうが英語は上達する」理由のひとつは、時間がない人のほうが集中力が高まった状態にいることが多く、時間の効果的な使い方をわきまえていると推測できるからだ。 仕事と同じように1週間や1日という短期のノルマを設定することが大切だ。 そうすれば、短い学習時間に集中して勉強ができるし、目的に合わせて、学習内容を絞り込むことができる。 時間は有限。 学習目標が自分にとって本当に必要かきちんと見極めて、少しずつ難易度を上げた目標設定をするのが好ましい。 学習を続けていれば、能力がグンと伸びる時がきっとくる。 能力が定着するまでは、とにかくがんばって勉強を続ける。


洗練された英語
ポジションが上がるにつれ「通じる英語」ではなく、より「洗練された英語」が求められるようになる。 英語を母語とするビジネスマンにとって「英語ができる外国人」とは、文法がきちんとしていて、ワンセンテンスが長く、自分の専門性を持っていて、内容がしっかりしている英語が話せる人間のことを言う。 そうでなければ、「知的に洗練されていない人」と判断される場合も多い。 「相手が自分からどんな話を聞きたいのか、どんな情報を得たいのか」を意識して話すように心がける。 ただ、自分の言いたいことを1度で正確に表現するというのは難しい。 とりあえず、自分の考えを言うことにして、後から少しずつ修正・補足していくようにする。 また、場に合った英語を使うことも大切だ。 端的に言えば、『ウォルマートストリートジャーナル』などの一流系雑誌に登場する表現を使うことを目安にするといい。


About author
中村 澄子
同志社大学卒業
エール大学でMBA取得
TOEICクラブすみれ塾代表
大手企業でのTOEIC教室も行う
大人気メールマガジン『時間のないあなたに! TOEIC250点UP』発行者
著書 『1日1分レッスン! TOEIC Test 千本ノック!』など
HP 中村澄子が講師を務めるTOEIC®専門塾 | すみれ塾