Brin Rules J.Medina

分子発生生物学者である著者が、脳はどういった状況で一番力を発揮できる(もしくは発揮できる傾向にある)のかを説明。ブレイン・ルールとして、12のテーマに沿って書かれており、イントロダクションとしての性格を持つ DVDを伴っている[1]。ジャングルの中で生きていた先祖の脳が、動くものに対して注意を向けていたように(もしくは、それができた者が生き残れたように)、現代人の私たちの脳も同じように動く者に対して注意が向くようだ。ワークスタイルや教育への提言もある。

本書で紹介されている事の中で、「まず鍵となるアイデアを頭に入れる」ということがあった。最近の本には、各章の終わりごとなどにキーポイントがのっていることがある(本書にもある)。まずは、それに目を通してから本文を読んで、細かいアイデアを引っ付けていくていくという手順が効果的なようだ。さらにそれらの情報を記憶に定着させようとするなら、深く理解することや、現実問題に落とし込んで考える事などが助けになる。

すでに知ったものもあったが、背後関係の説明によって改めて理解する事ができた。記憶だけでなく、性差、運動(した方がいい)や昼寝(した方がいい)など本書には発見がある。


ブレイン・ルール11 ジェンダー


[1]ハードカバー版と日本語版『ブレイン・ルール』のみ。ソフトカバー版はウェブで見る仕組み。


introduction
01 exercise
02 survival
03 wiring
04 attention
05 short-term memory
06 long-term memory
07 sleep
08 stress
09 sesory integration
10 vision
11 gender
12 exploration
acknowledgements/index


邦訳書『ブレイン・ルール [DVD付き]』はこちら。