Born Digital J.Palfrey/ U.Gasser

Born Digital: Understanding the First Generation of Digital Natives

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John Palfrey Urs Gasser
Basic Books
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Harvard Low Schoolの法学教授と、St.Gallenの法学准教授がデジタルネイティブとサイバースペースの関係性について議論している。デジタルネイティブの生態に関しては、NHK出版の『デジタルネイティブ』にあるような内容。オフラインとオンラインを区別しない彼らに対して、そのステイクホルダー達はどう関わっていくべきかが本書の中心。一番良いのは、デジタルネイティブ達に議論させてそれを見守ること。新しい世界のあり方になんらかの手を加えるとすれば、彼らデジタルネイティブを中心として、「友人や家族」「教師やコーチ、メンター」「信用のおける会社やソフトウェアプロバイダ」の順に加わるべきであり、一足飛びに外圧をかけるべきではないとしている。特に、法規制には否定的だ。

みな、子ども達のことを思って行動しようとしている。だから、彼らを見守ってあげようという意見にも賛同できるはずだ。人間分からないことには不安を強く覚える。知ることで解決できたり、心が強くなることもある。自分がわからないから案じていることに気づいたら、子どもにどんどん聞いて教えてもらえばいいのだ。子どもも面倒だろうけれど、教えてあげるのがいい。結局は、言葉を積み重ねていくのが一番の解決策なのだろう。手段や形態は変化しているが、その根幹は変わらないことの方が多い。筆者も言うように、今は分かれ道であるとも言える。明るい未来に関心を持つ人々が世代や立場を超えて議論を重ねていくことで、よりよい選択ができそうだ。

Introduction
01 Identities
02 Dossiers
03 Privacy
04 Safety
05 Creators
06 Pirates
07 Quality
08 Overload
09 Aggressors
10 Innovators
11 Learners
12 Activists
13 Synthesis
Acknowledgments/Notes/Glossery/Selected Bibliography/Index