世界は感情で動く M.モッテルリーニ

世界は感情で動く (行動経済学からみる脳のトラップ)
マッテオ・モッテルリーニ
紀伊國屋書店
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『経済は感情で動く』の第2弾。実験問題とその回答傾向を見ることで、認識のクセを知ることができる。

例えば、、 1.「予言の自己成就」人々が自分たちの共有した知識に基づいて行動することによって、その知識が自分のものになって自己成就する。 2.「基準値の誤り」本来ある出来事や事象が発生する頻度には「基準値」があるにも関わらず、個別の事象に与えられた確立を重視し、基準値を軽視してしまうこと。 3.「後悔の理論」短期的には、失敗した行為のほうに強い後悔の念を覚え、長期的にはしなかったことを悔やむとされる。

実験の回答傾向に逆らって、自身が事象を正しく把握できていた場合、なんとも言えない打ち勝った気分になれる。「自信過剰」という、また別のトラップ。

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マッテオ・モッテルリーニ
サン・ラファエレ生命健康大学の論理学・科学哲学主任教授
ミラノ大学で科学哲学、ロンドン大学で経済学を修める。
カーネギー・メロン大学客員准教授などを経て現職
著書『方法論のプラスとマイナス』など


はじめに
01 まずは心の準備体操
02 あまりに人間的な脳
03 集団のなかでの困った判断
04 いざ、決断のとき