やればできる 勝間和代

やればできる―まわりの人と夢をかなえあう4つの力  

12月も半ばを過ぎようとしています。年末年始、昔なら田舎に帰省したり、買い出しをしたりというイベントがありましたが、ほとんど無くなってしまいました(近所のスーパーは確か、大晦日だけがお休みだったと記憶しています)。しかし、こういった(時間の制約が小さい)行事は、あると生活に句読点がつく感じがして、悪い気はしません。ここ数年の変化としては、この時期に手帳を買い替えるようになったことです(手帳をつけるようになりました)。
ご多分に漏れず、私も過去、何冊もの手帳を購入し、使わずじまいでしまい込むという経験をしてきました。しかし、ここ数年は毎日欠かさず手帳をつけています。用事は多くありませんが、その代わりに何に使っているかと言うと、バイオリズムや○○をこなしたか(○○には例えば簿記の勉強などが入ります)、という記録をしています。
特に「○○をしたか」という記録が私には重要です。例えば、何か試験があったとします。私は、試験前の時期になるととてもネガティブになります。そんな時、手帳を見返して「ほらほら、チェックがついているじゃないか。ちゃんとこなしてきた証拠、、」等々と自分を励まします(試験中におなかが痛くなるのは、これでは解決しないので、朝ご飯を抜きます)。
手帳は、過去の自分を客観的に見る、1つの素材になります。周りの人と一緒に盛り上がっていくのは、とても大事ですし、心強いことです。しかし、時に自分は伸びていないのではないか、足が止まってしまっているのではないか、と不安になることもあります。私は、比較対象を自分の外に(揺れ動いている何か)にもとめてしまったことで目測を誤ってしまうのではないかと考えました。そんな時には、(ご都合主義かもしれませんが)固定化している何かにその比較対象を求めるのがいいと考えました。そのための素材の1つが、私に取っては手帳です。そんな理由もあって、周りの人には手帳を使うことをすすめています。「来年も使わずじまいかな」と考えている方には、ぜひ今年もチャレンジし手頂きたく存じます。
書影の本『やればできる』の著者である、勝間氏も手帳を商品化されています(本書でも触れられています)。手帳を選ぶ時のポイントとしては、こだわらないことです。なぜか。私は、こだわった末にある手帳(UNITED BEES)を見つけ、ここ数年愛用してきました。しかし、今年から、あっけなく中身のデザインが変わってしまいました。というわけで、今困っています(苦笑)。おおざっぱに選んだ方が効率が良さそうです。
『やればできる』はとても丁寧に書かれていました。本書が人気なのは、手取り足取り世話をやいてくれているようなそんな優しさを感じるからでしょう。全体として盛り上がっていく、そういった上昇感を持った環境の必要性は私も感じています。