お金が”いやでも貯まる”5つの「生活」習慣 (T.スタンリー)

8時起床。少し曇天。慌てないで済むように、先にゴミ出しをしてから朝ご飯。といっても、コーヒーとヨーグルト。冬は食事量が落ちて、食費が浮くので助かる。新聞を読む。日経新聞は、昔購読していた朝日新聞に比べて、紙面下部に掲載される書籍の広告量が少なく、企業広告が多いような気がする。少し残念。折り込みチラシ広告が無いのはゴミが減って助かる。朝ご飯が終わる頃には、空が晴れて明るくなった。照明のおかげで天気や日没時間を気にせずに本を読んだりできるのは、とても幸せ。それでも、やっぱり天気がいいと、嬉しい。

クリスマス頃、墓参りに行った。墓石の掃除をした後、住職夫婦と会話。お2人とも80歳を超えてらっしゃるけれど、健康で、なにより記憶が減っていない。私のことを覚えて頂いてるにとどまらず、私の両親や親戚、さらに祖父母のことも覚えていらっしゃる。おそらく次回お会いするときには、今回話した内容のその後の経過に話が及ぶことになるのだろう。とても頼りになる方々だ。帰宅すると、玄関前に大根とネギが。近所の方からの頂き物。ネギは早速みそ汁の具材に。大根は甘辛く。大根の葉は、ぜひともちりめんじゃこと炒めたいところ。

読書は『お金が”いやでも貯まる”5つの「生活」習慣』(T.スタンリー)。原題は『STOP ACTING RICH: And Start Living Like A Real Millionaire』。もう少し言葉を付け足すと、実際の億万長者達の実態から乖離した億万長者像を追いかけるのはやめて、事実にかなった生活習慣を身につけよう、となる。一般に、「お金持ち」と言われれた時にイメージする彼ら彼女らの生活は、実像とは程遠いという事実が本書に書かれている。例えば、別荘を持っていたり高級車を乗り回したり、高級腕時計を複数所有したり。こうした生活を送っているのは、アメリカで2%ぐらいのスーパーリッチやスターぐらいであり、あとは上昇志向の強い人達が見栄でやっていることのようだ。「家や車といった人目につきやすい富の象徴は、投資ポートフォリオの規模よりも、クレジットの残高を示すものなのだ。」(p.180)という指摘があった。実際の「普通のお金持ち」は、見栄を張るために(おそらくお互いに)資産を削る (削り合う)ことはせずに、収入より少ない消費による堅実な生活を送り、経済的な自立や万が一への蓄えがあることからの安心感に幸福を感じている。このあたりに、富裕層ビジネスの難しさがあるのだろう。『THE ILLUSION OF ENTREPRENEURSHIP』(S.Shane)に近い読後感。データを分析し、大きく喧伝されている物語と事実との差異を確認していく作業が痛快。「金持ちのどら息子」なんていうのも、案外少数なのかも。