『勝間和代の日本を変えよう』 (勝間和代)

勝間和代の日本を変えよう Lifehacking Japan 1575円 269p 09.30.08


Opinion
第1章を中心に読みました。

日本の男性社員が、非正規雇用者や女性といった競争相手よりも優遇された環境で仕事をしているために、全体的にビジネスの能力が底上げされていないという指摘です。 
周囲の環境に外圧がなく、ダイバーシティという戦略が根付いていない分野では、自分の居場所がいとも簡単に「代替される」というプレッシャーが弱いようです。 
竹中氏は『竹中式マトリクス勉強法』の中で、「グローバル企業は、性別、年齢、人種などで差別せず、多様な人材を受容し、企業としてのイノベーション力を高めるダイバーシティ戦略を取り入れてい」るという点から、この人材として平等に扱うさまや、採用時の判断基準としての結果、「ありえないほどの強烈な学歴社会の到来」を示唆されています。 
競争の激しい分野や海外のビジネスパーソンは、すでに、ごちゃ混ぜの中で研鑽を積んでいることを心に留めておきたいと思います。 「世界中がいっせいに賢くなってい」る。 たしかに「やばい」ですね。 私も、何か特殊技能というものを一つ考えてみたいと思います。 残念ながら、何もないので。


他には、対談を中心として、女性や非正規雇用の問題が扱われています。 また、制度や組織といった「器」の話や最近NYに滞在された際の話がありました。 
 

About author
勝間 和代
慶応義塾大学商学部
経済評論家、公認会計士
著書 『お金は銀行に預けるな』 『効率が10倍アップする 新・知的生産術』 など
http://kazuyomugi.cocolog-nifty.com/book_lovers/


Contents
【1 若い人が暗い国】
悲観と楽観
1 職場の憂鬱
「勉強法ブーム」が示すもの/かなり「やばい」日本ビジネス力/効率の良さと競争力のバランス/上司世代の問題
2 3つの変化
情報の革命/「クリエイティブ」の必要性/フリーランス志向の高まり
3 若者たちを明るくしよう


【2 西原理恵子さんと、最強ワーキングマザー対談】
女の人は働いたほうがいい/スカートは、はかない/日本は子どもに冷たい国/「手伝う」って言うな/ひどい会社から逃げよう/私立ならどこでもいい病/おばあちゃんはぜったい必要/社員の未婚、社長さんも悩んでます/手に職、大事ですよね/日本は貧困にも冷たい/世界の貧困、何とかなるかも/勉強法、ドーパミンが出るように/もっともっと、子どもにお金を/西原理恵子「勝間さんとわたくし」


【3 女性が産める、働ける国へ】
無関心なマジョリティ/空気の差別/女性を「こき使う」戦略/少子化対策をいかに仕組み化するか/旧モデルと新モデルのはざまで/家事の負担に関するヒント/家庭をもとうよ/私たちのミッション


【4 雨宮処凛さんと、脱・ワーキングプア対談】
違う世界の話/ノルマで命が奪われる/絶対誰かがキレ始める/中高年の割を食っている/10年後の爆発/現実に向き合えるか/勝てない若者/正規・非正規の均等待遇/国力が単純に下がっている/貧困という絶望/まずは知らしめること


【5 NYで考えたポスト資本主義】
インセンティブ体系の不全/NYの最新風景/グローバリゼーションの行き詰まり/資本家の細分化/社会企業化の挑戦/途上国支援の試行錯誤/私自身の試み


勝間和代の日本を変えよう 15の提言/おわりに