教育×破壊的イノベーション C.クリステンセン他

教育×破壊的イノベーション 教育現場を抜本的に変革する 2310円 273p 19.11.08

・原題は『Disrupting Class』(クラスを破壊する) 〜謝辞
・大きなインパクトを与えうる投資は2種類。 1つ目は、専門家でない人でも生徒中心の学習ツールを構築できる技術プラットフォームの開発。 2つ目は、ユーザ・ネットワークの構築、促進のための投資。 〜規制市場を破壊する
・これまでの学校改革は、現行体制の批判という真っ向からのもの。 イノベーションの研究にそえば、この方法では破壊的イノベーションが根を下ろすことはない。 迂回戦略をとる方が良い。 〜結論
・現行の一枚岩型のバッチシステムからモジュール方式の体制へ。  モジュール方式という新しい教育体制を生み出す可能性の高い場所のひとつが、オンライン・ユーザ・ネットワーク。 〜結論


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C.クリステンセン
75年 ブリガムヤング大学経済学部主席卒業
77年 オックスフォード大学経済学修士
79年 HBS経営学修士
著書 『イノヴェーションのジレンマ』他

M.ホーン
イェール大学学士号
ハーバード大学経営学修士

C.ジョンソン
執筆家及びコンサルタント
大学の学長、政策研究組織の所長などを経て、
ミネソタ州のアーンカールソン知事の主任補佐官を務める


日本語版刊行にあたって・謝辞

序章 
教育沈滞の原因・学校の苦境の原因・ランドールサークル・ハイスクール

01 人によって学び方が違うのに、なぜ学校は教え方を変えられないのか
知能と学び方について再考する・相互依存症とモジュール性・学校教育のジレンマ・現在の工場モデル型の学校で、経済的に個別化を行うことは出来ないだろうか?・生徒中心の教室で学習を個別化する可能性

02 移行を行なう 学校は社会の要求に応えている
破壊的イノベーションの理論・破壊理論を公立学校に適用する・教師や学校管理者のせいじゃない

03 教室に押し込まれたコンピュータ
破壊的イノベーションで「無消費」に対抗する・技術の導入と立法過程・学校にコンピュータを押し込む・コンピュータベースの学習を導入する方法

04 コンピュータを破壊的に導入する
新市場型破壊が根付く・需要を満たす・破壊のパターンをたどる・未来の教室・未来の評価はどうなるか

05 生徒中心の学習システム
商業システムを破壊する・生徒中心の学習へと向かう破壊・規制市場を破壊する

06 幼年期が生徒の成功に与える影響
言葉のダンス・世代を超えた呪縛?・対処法

07 教育研究を改善する
記述的理解の体系はどのようにして構築されるか・記述的理解の体系を改善する・教育研究における前進・研究から導かれた言明が妥当であるための条件

08 変革に向けたコンセンサスを形成する
合意のマトリクス・移動を促す要因・合意から強調への移動・マトリクスにおける公立学校制度

09 イノベーションに適した構造を学校に与える
組織の塊・組織設計のモデル・公立学校におけるイノベーションと組織構造

結論・解説(根来龍之)・注・索引